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僕は、遂に飢えてしまうのだろうか。 [独りっきりで生活費を稼いでみる]

世界は、僕を、確かに養ってきた。

いろいろあったが、なんとかなった。

仕事を失って半年。

僕は、遂に飢えてしまうのだろうか。

経済格差の肥大化。

若者のワーキングプア。

そんな問題が提起され始めて、少なくとも10年以上にはなるだろう。

それが人ごとではなくなりつつある今、まだ少し余裕があるのだろうか、

僕は、こんなふうに考える。

遂に生活費が維持できなくなる人とは、本当のところ、どういう人なのだろう。


遠い昔、定期テストの勉強をしていた時、

何か、妙に嫌な苦しさを感じたことがあった。

努力していても、それが成果として実を結ぶであろうという実感も希望も感じらない、

そんな、無意味かもしれないが、只々やるしかないという虚しい苦しさだった。

試験の日が終わった時点でも、できた気がせず、虚しいままだった。

後日、答案が返された。

思いのほか、高い点数だった。

その時、僕は、神に愛されていると感じた。

勉強をして、知識を身につけて、それを答案に表した度合という、

そんな1:1の因果関係以上のものを感じた。

バカだから、自分の為したことを、客観的に分析、把握できていないだけだろ?

そう言われれば、まぁ、それまでだが。

バカならではの論理を続けてみよう。


努力は、誰にも相応に報われるものではない。

もし、努力が報われたら、それは、神に愛されているということ。

そんなふうに、僕は、合点したのだ。

こんな話を、誰かが僕にしたら、きっと僕は言うだろう。

「ものは、考えようだね。」

我ながら、勝手だと思う。


僕は、本当に、生活費に困窮するのだろうか。

と言う代わりに、今だバカな僕は、こう問うている。

僕は、まだ神に愛されているだろうか。

僕のそれなりの努力は、まだ報われるのだろうか。
 
 

 


 


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