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僕のドS的残酷性を示す思い出 [俯瞰日記]

 僕の行動エリアのせいかもしれないが、最近ブランコを見なくなった。
 小学生の頃、校庭にブランコがあった。
 ブランコに乗った状態で、その勢いを利用して、靴を飛ばしたり、自分自身が飛んだりして、その距離を競うような遊びは、普通によくやっていた。
 
 そんな頃のある日、僕は、思いついた、
 ブランコに乗る際、両手を左右の鎖ではなく、座っている板の両端を持って乗ったらどうなるのだろうかと。
 それが、そこそこの危険を伴うことは、子供心に分かった。
 僕は、運動神経に取り立てて自信があるわけではなかったこともあって、自分でトライすることなく、僕とほぼ同程度の運動神経のクラスメートの一人に、それへのチャレンジをそそのかした。
 
 なかなかインパクトのあることが起きた。
 そいつの上半身が前に回転して、ブランコの板と地べたに頭が挟まれた状態になったのだ。
 普通は、そいつの安否を気遣うところだろうが、その光景が、あまりに間抜けなので、僕は大笑いしてしまった。
 
 僕は、このチャレンジを、他のクラスメートにも提案してみた。一人目がどうなったかを、あらかじめ知らせることもなく。
 二人目の実験台は、比較的運動神経のいい奴で、僕の親友だった。
 
 なんと、一人目の奴と全く同じことが起きたのだ。
 その親友の頭は、やはり、ブランコの板と地べたの間に挟まれていた。
 僕は、また、そいつの怪我を心配することなく、大爆笑していた。
 
 どうやら、この頭挟まれ現象は、僕の思いついた特殊な乗り方をすると、ある程度、普遍的な因果関係で起きるらしい。
 それを証明するためというわけではないが、念のため、僕は、もう一人、実験させてもらった。今度は、かなり運動神経のいい奴で。
 
 僕は、期待して、見ていた。もちろん、また笑わせてもらえることを。
 だが、さすがは、運動神経抜群で、クラスで一番の俊足の持ち主。座っている板の両端を持った状態で、普通に揺れてみせたのだ。
 僕は、ややがっくりして、その実験プロジェクトを終わりにした。
 
 この方法で、人とブランコの世にも奇妙なコラボ状態が出現する確率は、2/3。
 そのとき、貴方が僕と同じ類の人種だったら、かなり笑えることを請合う。
 今、思い出しているだけで、笑いが込み上げてくる。
 只、頭を強打して、大事に至る可能性もあるので、実行する時は、くれぐれも自己責任で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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